今回は、私たちの種苗会社で取り扱っているおかわかめの魅力と育て方について、ご紹介します。
▮おかわかめの特徴
つる性の野菜で、緑のカーテンとして最適です。
病害虫も付きにくく、栽培がとても簡単です。
生長が早く、伸びた若いつるや葉は収穫して料理に使えます。
さっと茹でると本当のワカメのような色になります。食べやすい大きさに切って、おひたしにするととても美味しいです。少しぬめりが合って最高です。
冬は地上部が枯れてしまいますが、根塊が残りますので、土寄せなどをして越冬させて下さい。
▮おかわかめの概要
栄養価が高く、観賞用としても美しい植物です。適切な育成環境と管理を行うことで、健康に育てることができます。
<草丈>
4~5m
<耐寒温度>
5℃
<葉>
大きな心形または楕円形の葉を持ち、葉の表面は緑色、裏面は紫色や赤紫色が特徴です。
葉の形や色が非常に美しく、観賞用としても人気があります。
<茎>
茎は比較的細く、緑色から赤紫色を帯びることがあります。
<栄養価>
ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富で、栄養価が高いとされています。
▮おかわかめの育て方
<育て始める時期>
春に植え付けを行うと、温暖な気温と長い日照時間の中で根がよく張り、成長がスムーズになります。
<植える場所>
地植え・プランターなどに植えて下さい。
プランターの場合は深いタイプがお勧めです。日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
<水やり>
土壌の表面が乾いたら水やりを行います。過湿や水はけの悪い状態を避けることが重要です。
冬季は成長が遅くなるため、水やりの頻度を減らします。
<土壌>
水はけが良く、有機物を含んだ軽い土壌が最適です。
一般的な観葉植物用の土や、パーライトやバーミキュライトを混ぜた土も適しています。
<肥料>
葉の色が薄くなったら化成肥料や有機肥料を与えて下さい。
<必要なもの>
支柱・ネット
▮注意点
<越冬>
おかわかめは温暖な気候を好むため、霜が降りる地域や寒冷な地域では越冬が難しいことがあります。
最低気温が0℃以下になると、植物にダメージを与える可能性が高いです。
寒冷地に住んでいる場合は、冬の間に屋内に移動させるのが良いでしょう。
▮おかわかめの活用事例
おかわかめ(Okinawa spinach, 学名:Gynura bicolor)は、健康志向の高い野菜として人気があります。以下は、おかわかめの主な活用事例です。
1.家庭菜園や観葉植物としての利用
おかわかめは育てやすい植物であるため、家庭菜園としても人気があります。見た目も美しいため、観葉植物としても楽しむことができます。葉はハート形をしており、インテリアとしても映えるポイントとなっています。花言葉は「頼りにしてます」「永遠の愛」があるそうです。
2.グリーンカーテンとしての利用
最近の猛暑と電気代の高騰により、自然の力を利用した「グリーンカーテン」が再び注目されています。グリーンカーテンとは、植物を壁面に這わせることで日差しを遮り、室内温度を下げる自然のエコシステムです。エアコンの使用を抑えることで電気代の節約にもつながり、環境にも優しいという利点があります。おかわかめは旺盛な生育と葉が密につくという特性からグリーンカーテンに向いている植物です。
3.食材としての利用
おかわかめは野菜としても優れています。以下の様な色々な調理法で楽しんでいただけます。
生食: おかわかめの葉は、サラダやサンドイッチにそのまま加えられることがあります。ただ青臭さがありますので加熱のほうが美味しく食べられます。
おひたし: 軽く湯がいておひたしにすることも一般的です。しょうゆやポン酢で味付けをし、手軽な一品として食卓に並べられます。
スープや炒め物: おかわかめはスープや炒め物にも使われます。熱を通すと色が鮮やかになり、料理に彩りを加えることができます。
天ぷら: おかわかめの葉をそのまま天ぷらにして食べるのも一つの方法です。サクサクとした食感と独特の風味が楽しめます。
4.健康食品としての利用
おかわかめは、美味しいだけではなく栄養価も高い食材です。
おかわかめは栄養価が高く、特にビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。これにより、健康食品として注目されており、特にダイエット中や栄養補給を意識する方に好まれています。また、抗酸化作用があるとされるポリフェノールも含まれており、アンチエイジング効果が期待されています。
おかわかめは、家庭菜園やグリーンカーテン、料理や健康食品など、さまざまな形で日常生活に取り入れることができる多用途な植物です。