学名:Echinops
エキノプスの栽培
性状:南ヨーロッパ~西南アジア原産の耐寒性のある多年草。高温と多湿には弱い。
播種 ※種子系品種のみ:発芽適温は20℃。春ハウス育苗では発芽後に温度を下げると立ち枯れの発生が少なくなる。 プラグまたは育苗箱に播種、その後ポット上げする。
ポット上げ ※栄養系 ベッチーズブルー 裸苗の場合
3 月納品の場合:ポット上げを行い、涼しく(急に温度を上げないように)管理する。 その後、霜が降りなくなってから定植する。 ポット上げが出来ない場合は、仮植えを行う。
11 月納品の場合:暖地~中間地ではそのまま定植する。 高冷地でも降雪前で作業可能な場合は定植する。作業が困難な場合は、 ポット上げ・仮植えとして施設内で管理する。
定植:露地栽培が一般的。 耕土が深く排水の良い圃場とする。不足がある場合はベッドを高くする。 pH6.0~6.5 EC0.5 以下を目安とする。
1 条植え:ベッド幅60cm 通路幅60cm 株間30cm
2 条植え:ベッド幅100cm 通路幅60cm 株間50~60cm千鳥
管理:定植1 年目は株養成となる。2 年目以降出荷可能。 ハウス栽培の場合は遮光も使用するが、過度に行うと発色が悪くなる。 高温多湿で株が弱ることがある。マルチを使用している場合は、穴が小さいと蒸れることが あるので特に注意が必要。
出荷:蕾が色付いた頃から小花が開き始めた頃に収穫する。 品種ベッチーズブルー栽培時や、栽培地の夜温が低いと発色が良く、やや早めに収穫出来る。
※花首が硬くなってから切ります。
気温が低いと青色の発色が良い。夜温が例年より低いような年は美しい色が期待できる。ハウスより 露地のほうが綺麗に発色する。
病気・害虫:高温・蒸れで立ち枯れ、ウドンコ病などが発生するので注意する。 アブラムシ、ハマキムシなど。