
毎年12月上旬は暖地向けシヌアータの試験栽培を行っている和歌山の圃場で新しい品種を選び出す仕事をしています。
園主様の管理はばっちりで、和歌山の圃場は年末出荷に合わせてみごとに満開になりつつある状況でした。
園主様にはいつも感謝しています。
今回は試験栽培圃場から選び出された新品種候補4品種と、将来の新品種候補として選ばれた系統をいくつか紹介したいと思います!
①シフォンピンク

パステル調の淡いピンクが目を引く品種です。
枝数、ブラシ数が多く、ガクが大きく良く開くので、ふわっと感のあるブラシが魅力的です。
茎は少し細めだが硬く、見栄えの良い草姿も魅了的です。
②イーリスピンク

花色は明るいピンクで、分枝、ブラシもしっかりつきます。
この品種の最大の売りは次々に花芽がでてくる豊産性です。
うまく作れば営利性の高い新品種になると考えていますので、お勧めしたい品種です。
③アトラスブルー

一番花から草丈が取りやすい青味のブルー品種です。
枝数が多くブラシの数も多いので切り花にボリュームがありますが、枝は横張りしすぎず、作業性の良い品種です。
生産性も兼ね備えており、一度は試していただきたい品種です。
④アーバンナイト

青味のある綺麗な濃い紫色の品種で、分枝数やブラシ数が多く、下枝でも5輪付くので、枝かきも出来る品種です。
草丈が取りやすい品種なので、丈の取りにくい圃場で一度試していただきたい品種です。
次期新品種候補
まだ試験段階ですが、次期新品種候補として濃い紫、ブルー、ピンク、黄色、オレンジもよさそうな系統を選び出すことができました。
以下はその一部の系統の写真ですが、来年にはこの中からいくつか新品種として紹介できると思います。

栽培しやすく生産性の良い品種の開発を進めてまいりますので、福花園のスターチス品種にご期待ください!!