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宿根すみれ(紫式部)の特徴と育て方

今回は、私たちの種苗会社で取り扱っている宿根すみれ(紫式部)の魅力と育て方について、ご紹介します。

宿根すみれ(紫式部)の特徴

大変丈夫で育てやすい品種です。極寒地では寒さで地上部がなくなっても春先再び生えてくる強健な植物です。
また夏は風通しや水はけの良いところで水切れしないように管理すると再び10月末~11月から開花し始めます(地域差あり)

葉は寒くなるとしだいに黒みがかかってきます。葉は常緑で徒長しにくく暴れないのでグランドカバーにもなります。
また、シックなイメージの寄せ植えに最適な植物です。
葉色が濃いのでカラーリーフとしても楽しめます。

花は紫色から青紫色で、5枚の花びらが特徴的です。花びらの中心には黄色い斑点があることが多いです。花の大きさや色合いには多少のバリエーションがあります。
一般的には春から初夏にかけて開花します。花は1つの茎に1輪から数輪つきます。

宿根すみれ(紫式部)は、その愛らしい花と丈夫な性質から、庭や鉢植えなどで人気があります。

▮宿根すみれ(紫式部)の概要

<学名>
Viola labradorica

<分類>
スミレ科スミレ属

<草丈>
15cm~20cm

<開花期>
2月~6月(盛花期4月~5月)、10月末~12月
4月~5月が花盛りなので、春の寄せ植えに使いやすい植物です。

<植え時>
2月~5月、11月~1月

<原産地>
北米・グリーンランド

<形態>
多年草。地上部が枯れる冬期にも地下の根は生きており、春に再び新しい葉や花を出します。

▮宿根すみれ(紫式部)の育て方

<使う土>
水はけのよい土を使います。水切れには注意しましょう。

<肥料>
肥料は花用の固形肥料を定期的に少量ずつ与えます。
花がたくさん咲く時期は薄い液肥を週2回程度の割合で与えるとより綺麗になります。

<日当たり>
ロックガーデンや半日陰の場所でも丈夫に育ちます。

<用途別の株数の目安>
丸鉢10号で2~3株
プランター65cm 2~3株
花壇 8株位/1㎡

<冬の育て方>
冬季露地放任OK!植えっぱなしで育ちます。毎年こぼれ種からも増えます。
生殖旺盛で寒さに強く暖地では葉も枯れずに越冬します。極冷地でも地上部が枯れるものの、株は越冬し春にまた芽吹きます。

▮注意点

・開花期間中は陽光下で管理し、花が終わる頃に一回り大きな鉢に植え替えます。

・真夏は半日陰などに置き、乾燥の都度潅水するようにしてください。

▮宿根すみれ(紫式部)の活用事例

宿根すみれ(紫式部)は、丈夫に育つ性質と可憐な花で、庭や景観のデザインで広く活用されています。以下に、宿根すみれの代表的な活用事例をいくつか紹介します。

1.庭のグラウンドカバー

宿根すみれは、庭のグラウンドカバーとしても人気があります。日陰や半日陰の場所にも適しており、雑草の抑制に役立つほか、土が流れてしまうのを防ぐ効果もあります。こぼれ種からの発芽も良く、毎年どんどん増えてお庭をに賑わせることが出来ます。

2. ロックガーデン

石や岩と調和する宿根すみれは、ロックガーデンに最適です。小さなスペースにも植えられ、春から初夏にかけて咲く花が、庭に色彩を添えます。寒さにあたると葉は美しい銅色になるので、また違ったニュアンスを楽しめます。

3. コンテナガーデニング

宿根すみれはコンテナガーデニングでも活用されます。小型で管理しやすいことから、鉢やプランターに植えられ、アパートやマンションのベランダでも楽しむことができます。何色かのカラーリーフと植えることで、夏の初めまで楽しめる寄せ植えにもなります。

4.ボーダーやエッジング

宿根すみれは、ボーダーや花壇のエッジングに適しています。他の多年草や草花と組み合わせて、春から初夏にかけての美しい景観を作り出します。黄色の花等と一緒に植えるとコントラストが美しく映えます。

5. シェードガーデンのアクセント

宿根すみれは日陰の庭に彩りを加えるためにも利用されます。特に、木陰や家の北側など、他の植物が育ちにくい場所でその強みを発揮します。半日陰を好むベゴニアフランボーヤントと一緒に植えて、明るいガーデンを演出できます。

宿根すみれは、手入れが簡単でありながらも庭に豊かな彩りを提供してくれるため、多くのガーデナーに愛されています。また、その花言葉「誠実さ」「謙虚さ」も、人々の心を引きつける要素の一つです。

 

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