今回は、私たちの種苗会社で取り扱っているコツラ(花ほたる)の魅力と育て方について、ご紹介します。
▮コツラ(花ほたる)の特徴
花ほたるは選抜育成種ですので、草姿が乱れにくく、まとまった形に仕上がります。
寒さには強い植物ですが、暑さに弱いため、一年草扱いです。
3月からフワフワとゆれる黄色のボンボン咲きの丸い花がたくさん咲きます。
明るい黄色の花が風にゆれる姿が大変可愛らしい植物です(花ほたるの命名由来です)。
花言葉には、「小さな喜び」もあり、見ていると幸せな気持ちになります。
<分類>
キク科コツラ属 一年草
<植え付け時期>
春の植え付け時期:4月~6月頃
秋の植え付け時期:9月~10月
<開花時期>
6月~10月頃
▮コツラ(花ほたる)の概要
<草丈>
20~30cm
<用途>
鉢植え、花壇植え
鉢植え
鉢植えの場合、10号に3株位植えます。
またリーフ類や3月~5月に旬を迎える花と寄せ植えすると大変綺麗です。
花壇植え
たくさん植えると黄色のカーペットのように咲き、大変見事です。(例:1㎡に20株ほど植える)
花壇では鉢植えより大株になるので株間を15cm~20cmにします。
▮コツラ(花ほたる)の育て方
<水やり>
水やりは控えめにします(葉がしおれたら水を与える程度)。
過湿には注意が必要です。
<土壌>
花ほたるは排水性の良い土壌を好みます。堆肥や腐葉土を混ぜて土壌を改良すると良いでしょう。
<肥料>
植え付け時は花用化成肥料を1株に大さじ1~2杯与えます。
花が咲き始めたら花用液肥を週1回適量与えるとより綺麗に咲きます。
<場所>
日当たりの良い場所を選んで植えると、健全に成長し、花がよく咲きます。
<間隔>
他の植物と適切な間隔を保って植えることで、十分なスペースを確保し、風通しを良くします。
<剪定>
次々と花を咲かせるコツは黄色の光沢が無くなった花を早めに摘みとります。
花が咲いていても、伸びた場合は早めにカットして株姿を整えると長く楽しめます。
注意点
<霜対策>
春や秋に植える場合は、霜の可能性を考慮し、必要に応じて霜よけの対策を行うと良いです。
これらのポイントを考慮して、適切な時期と方法で花ほたるを植えれば、美しい花を楽しむことができるでしょう。
▮コツラ(花ほたる)の活用事例
コツラ(Cotula)は、その個性的な小さな黄色い花と繊細な葉が特徴の植物で、庭や景観デザインにさまざまな方法で活用されています。以下に、コツラの代表的な活用事例をいくつか紹介します。
1.グラウンドカバー
コツラは、低い高さで密集して成長するため、庭のグラウンドカバーとして利用されます。特に、広いスペースを覆いたい場合や、雑草の抑制を目指す場所に適しています。また、乾燥に強く、少ない水分で育つため、乾燥地帯やロックガーデンにも向いています。
2.ロックガーデン
コツラは、ロックガーデンの隙間や小石の間で美しく育ちます。石の間に植えることで、自然な景観を作り出し、黄色い花がロックガーデンにアクセントを加えます。風に揺れている姿はとても可愛いです。
3.エッジングプラント
ボーダーや花壇のエッジングプラントとして、コツラは優れています。その低く広がる成長習性が、花壇や歩道の境界を美しく縁取ります。他の多年草や低木と組み合わせることで、視覚的なコントラストを楽しむことができます。宿根すみれの「紫式部」と合わせてもそのコントラストの美しさが楽しめます。
4.コンテナガーデニング
コツラはコンテナガーデニングにも適しています。小型で耐久性があり、手入れが簡単なため、鉢やプランターに植えてアパートやマンションでも楽しむことができます。1株を植えても大きく育ち、見ごたえがあります。寄せ植えでもサブの花材として大きな花を引き立てることが出来ます。
5.ドライフラワー
コツラはドライフラワーとしても利用されています。草丈が低いのが扱いづらい天ですが、小さな黄色い花は、乾燥させても色が長持ちし、リースやアレンジメントに活用できます。乾燥させたコツラの花は、ナチュラルな装飾アイテムとしても人気です。
コツラは、耐久性があり、さまざまな環境で育つことができるため、多用途なガーデンプラントとして非常に人気があります。乾燥に強く、手入れが簡単なため、初心者から経験豊富なガーデナーまで、幅広く利用されています。
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