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【高冷地】フェアリーシリーズの栽培

【高冷地】フェアリーシリーズの栽培

【品種紹介】

育苗時に鑑別を行わなくても八重率が95%以上となるスプレー咲タイプ。
スノーフェアリーは弁の重ねが特に美しい白色花。茎は硬く、水上げ・花保ちも良好で
市場での認知度も高まってきた。ムーンフェアリーは高性の黄色花でスノーフェアリー
よりも草丈が伸びる。
2015 年からは晩生で丈が伸びやすいパールフェアリーが発売となる。
スプレー枝を切り取り小さな花器にも挿すことが出来るので、業務使用のみならず、
家庭での装飾にも使い易い。切り取った枝は吸水効率が良く、花首が垂れることなく先端
の蕾が開くまで楽しんで頂ける。


【作型】

3月播種で6月採花、7月播種で9~10月採花が高冷地での基本作型となり、
年間2回の採花も可能である。ここでは7月播種作型について記述させて頂く。


【栽培について】

播種
発芽適温は20~23℃と比較的高く、発芽揃いは7日間以内と短い。288穴
程のプラグトレイに1粒/穴ずつ播種し、覆土は種子が隠れる程度で均一の厚さになるよ
うにすると生育揃いが良くなる。ペレット加工種子の器械播種、シーダーテープ加工後の
直播種などの工夫もされている。


育苗
十分かつ均一な潅水を行う。育苗日数は20~25日。


圃場
pH6.0程に調整。堆肥など有機物を適宜、全窒素量で 1.5kg/a 程を1~2回
で施用する。栽培期間が 80~100 日前後であるので緩効性肥料 60 日タイプと液肥との組
み合わせが良い。


定植
本葉2枚展開~4枚展開までに、苗の大きさを揃えながら定植する。植え方が浅
いと後の潅水により倒れ易くなる。株元に軽く土を寄せるように丁寧な作業が肝要。ネッ
トは定植間隔に合わせたものを1段張る。分枝の発達が良く茎が硬い性質を生かして
10cm×10cm・5~8条定植をお勧めしている。主茎が太くなり過ぎることを防ぐと共に、
丈を伸ばし不要な下位分枝の発達を抑制する長所がある。面積あたりの定植本数も多くな
り収量増加にも繋がる。


管理
1本に4~5本の枝が付き、花茎長 70cm 以上の切花を得ることを目標として管
理する。潅水は初期から発蕾までは十分に行い、その後は丈を見ながら次第に減らしてい
く。高温期の 40~60%遮光は丈を伸ばす効果がある。ネットを上げる高さは 20cmまで
で良い。摘心は主茎花房の第1花が色付く頃から開いた頃までに、側枝を切り取らないよ
うに注意しながら花房ごと摘み取る。


病気・害虫
コナガは育苗時から徹底した防除を行う。1mm 目の防虫・防風ネットで
囲うと薬剤散布回数を減らすことが出来る。晩秋出荷となる場合は灰色カビ病に注意する。


収穫・出荷
各枝1~2輪開花した頃に抜き取り収穫し、速やかに調整・水上げ作業に
移る。若過ぎる枝と枝より下位の葉を取り除き、市販の前処理剤や界面活性剤などで水上
げをする。僅かな風でも吸水を妨げる。風が当たらない場所で、ネットやスリーブで覆い
十分に吸水させる。2L サイズで50本/箱の詰量が主流。





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