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ギボウシ

学名:Hosta

ギボウシ属

日本・中部以北の山間地、東アジアに30~40 種分布すると言われる 耐寒性多年草。 葉は根生し有柄である。 強健で栽培しやすく、古くから園芸に用いられ、多くの雑種・品種が生じた。

品種

奥飛騨 草丈60cmほど。葉は厚く長ハート型、濃緑色で艶があり、茎は頑丈である。 切り葉として理想的で、和洋ともに向く。花は淡青色で花茎は0.6~1.0m。

パトリオット 2018 年4 月頃より販売。草丈65cm ほど。中型で、深緑色に真っ白な覆輪斑が入る。 日光への耐性はかなり強く葉焼けしにくく、ナメクジにも強い丈夫な品種。7 月にラベンダー色の花が開花。

アースエンジェル 2018 年4 月頃より販売。草丈75-~90cm。青緑色に淡い黄色~クリーム色の覆輪斑が入る。 大型品種で、切り葉用の栽培では施肥量を減らしてやや抑え気味にして、締まった茎葉を作るのがお勧めです。 大鉢での栽培も面白い。

適地:乾燥しすぎない場所が良い。半陰性植物で光が入る樹の間や、 夕陽のあたらないところで良品が出来る。

定植時期:裸苗の場合は早春または晩秋、芽の動かない休眠期に行う。ポット苗の場合は春の定植が良い。

定植間隔:長期間の据え置き栽培を考慮し、ベッド幅60cm・通路幅40~50cm、条間30cm、株間30cm、 2条千鳥植えが適当。

施肥
(基肥)堆肥3~5t 窒素:リン酸:カリ=5:5:5kg(成分量) /10a
(追肥)窒素:リン酸:カリ=2~3:2~3:2~3kg (成分量) /10a
※ 緩効性肥料を用います。
(マルチ)敷き藁3cm など、乾燥を防ぐ

管理:茎が硬く葉色が綺麗なものを作るようにする。乾燥は良くないが、適当な通風により茎の難弱化を防ぎ、 遮光の程度により葉色を調整する。パイプハウスに古ビニル+遮光ネットを張ることにより、葉色抜けや 焼けを防ぐようにする。光が弱い時期は遮光を外し、株の養成に努める。十分に養成が出来た株から 出荷を始める。畝一杯に株が張ってきたら株分けを行う。あまり小さく分けず、5 芽以上つけておくと、 収穫までの期間を短縮できる。

出荷:葉茎が硬くなった段階から収穫可能。株元で切り取り収穫する(株養成のために葉は残すようにする)。 大きい葉から重ねて5枚~10枚を1束、50枚~100枚/箱とする。花も出荷する場合、花3 本に葉7 枚の通例も あるが、特に決まりはなく、消費に合わせることになる。萎れ難い品種であるが水揚げは十分に行う。

病害:害虫はほとんどないが、ナメクジに注意する。斑紋病、サビ病は予防をしておく。

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